3月9~10日に開催された808という台湾の大手マジックショップが主催する、808マジック国際大会にコンテスタントとして出場しました。
結果は3位でした。優勝したかったので結果発表の瞬間は悔しかったです。しかし、演技はミスもなくベストの状態で、単純に実力が足りなかっただけなので、結果には納得しています。
本大会のコンテストはステージ、クロースアップ、ジュニアステージ部門に分かれており、各部門に挑戦した日本人は全員受賞するという快挙を成し遂げました。特に意識していたことではありませんが、結果的にみんなで受賞できて謎の一体感が生まれたと思います。笑
さて、各部門で印象に残った演技の感想を書きます。
せとなさん(シルクファウンテン、ボール)
生の演技は初めて拝見させていただきましたが、ジュニア部門とは思えないくらいの不思議さでした。
シルクファウンテンをコンテストでメインアイテムにしているのが珍しく、最後までどうなるのだろうとワクワクしながら見ることができました。予想できない展開で大人顔負けの演技を披露し、見事ジュニア部門第2位を受賞されました。
韓国のジュニア(ボール、望遠鏡)
こちらもジュニアとは思えないハイテクニックと演技力、完成度で望遠鏡に映る星をテーマにした演技を披露していました。
服装から設定、動きにいたるまでザ・ジュニア部門という可愛らしい演技をしていましたが、やっていることはとてもハイテクニックでそのギャップに観客も圧倒され、見事ジュニア部門で優勝されました。
茘枝(らいち)さん(サイコロ、カード)
クロースアップ部門のマジシャンで、見た目はとても威圧感がありますが、普段はとても物腰柔らかく、演技も丁寧で安定感があり、いい意味でギャップを感じました。
サイコロの目と観客の選んだカードが連動して不思議なことが起こるという演技で、どんなことが起こるのだろうと期待しながら見ていました。怪しい動きは一切なく、仕掛けを使っている素振りもなかったため、とても不思議でした。
朝一のトップバッターの演技で、観客も頭が働いていない中プレッシャーに負けず堂々と演技をして、クロースアップ部門第2位を受賞されました。
サンタさん(カード)
登場の瞬間から茘枝さんとは別の意味の威圧感を放っていて、ショーとは思えない程のカジュアルっぽさが独特な雰囲気を醸し出し、完全にキャラに引き込まれました。
現象は3つしか起こっていませんが、どれもそこにいたるまでの演出が素晴らしく、圧倒的な歓声を受けピープルチョイス1位とクロースアップ部門優勝をかっさらいました。
香港の方(扇子、花)
扇子と花をテーマにした演技で、粗さはあったもののとても挑戦的な演技をしており、非常に楽しめました。以前ブログでも紹介した扇子使い小島海さんと同じアイテムを使っていますが、小島さんが技術押しなのに対し、こちらはギミックに自信ありという印象でした。
両手のセンスが消えたり、空中でセンスが開いたり、僕がやりたかったことが実現されていて、悔しいのと同時に希望も芽生えました。扇子の可能性を見出してくださったので感謝です。
ジェニー(美魔女)
演技内容は、実際に見てからのお楽しみにしたいので、詳しくは書きませんが、とても好みの演技で個人的には一番好きでした。
現象というよりは設定や、雰囲気、演技のストーリーとキャラクターの魅力のレベルがとても高く、自分でもやってみたいような憧れる演技でした。
是非ぜひ生で見てみてください。コンテストでも完成度が評価されステージ部門で特別賞を受賞されました。
稲垣愛弓さん(手紙)
度々このブログでも紹介している稲垣さんですが、何回見ても色あせないというか、新しい魅力が発見できる演技で、今回も書かせていただきます。
以前よりさらに演技力に魅力がかかり、途中で結構ミスをしてしまうのですが、本当にそれが気にならないくらいしっかり表現していて、僕は演技の最初から最後まで幸せな気持ちで微笑みながら見ていました。笑
マジックに頼らなくても発揮できる魅力、何度見ても楽しめる演技を持っていて羨ましいです。見事審査員の心をつかみ特別賞を受賞されました。
Zionさん(グラデーションカード)
韓国のカードマニピュレーションで、グラデーションをカードで表現した演技です。実は前回のフィズムアジアに挑戦していた方で、その時はあまり目立っていませんでしたが、今回はそれから遥かにレベルアップし圧倒的オーラを放っていました。
まず、立ち姿から他のマジシャンとは違う自信のオーラが溢れており、さらに超絶な不思議さとハイテクニックでほぼ全ての現象で観客が湧いていました。
そして見事ステージ部門優勝とピープルチョイス第1位を獲得されました。めっちゃすごかったです。伝々さんやルーカスの面影がチラッと見えるような、久々にアツいマニピュレーションを見ることができました。これから多く目にすると思うので、こちらもあえて現象は書きません。
演技風は暗く壮大な雰囲気で、とてもカッコいいですが、話してみるとすこしチャーミングで可愛かったです。笑
次回どこかで会ったときは互角に戦えるよう僕ももっと頑張ります!
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